本当にやったら一番強いプロレスラー

アマレスから新日本プロレス入りし、数々の団体を渡り歩いた谷津嘉章の自叙伝

プロレスラーの印象としては特に名勝負は無く、面白い試合をするイメージはゼロだが

彼のインタビューは面白い

この本でも、本音で語っていると思う

アマレス重量級でオリンピックを期待された実力から、プロレスラーの強さを全否定しているような印象

新日の道場でセメントと称され行われる関節技のスパーリングを一笑に付している

地味なスパーリングをする周りを尻目に、自らは魅せるエンターテイメントとしてのプロレスを練習していたという

誰も俺とスパーリングやろうなんて思わないでしょと確固たる自信を持っている

通常、入門生は地獄の体力トレーニングとセメントで鍛え上げられ

デビュー後も、派手な技は禁じられ地味な技で気迫を全面に出す試合から徐々に上に上がっていく

しかし、谷津は特別待遇を受け、下積み無しでデビューしたのが災いしたように思われる

ジャンボ鶴田のように仕事としてプロレスをこなしている感じが試合から感じ取られ、見ていて熱くなる事はあまり無かった。

複雑な人間関係に翻弄され、新日本からジャパン、全日本、SWS等へ団体を渡り歩いた軌跡を

裏話を交えぶちまけている

奇しくも、同志として活躍しながらも袂を分けた長州力が華々しく引退試合する日に

糖尿病による脚を切断する事になってしまう皮肉を嘆きながらも

事実を隠さず週刊誌等の取材にも応じ大っぴらにし

義足でプロレス復帰、聖火ランナー等の夢を語る

実力はありながら何故か色々巻き起こり、翻弄されチャンスを悉く逸してしまった哀愁感が切ない

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